櫻坂46は平手友梨奈に勝てるのか

 開いていただきありがとうございます。三度の飯より服が好き、どうも虎杖玲です。今回も応援している櫻坂46についての記事を書いていこうと思います。

 平手友梨奈が欅坂を卒業して早くも1年がたとうとしています。短いようで長かったこの1年、欅坂は思うように活動ができず、ついには改名してしまいましたね。

 さて、そんな櫻坂46ですが、平手がいた時代は平手友梨奈の圧倒的なカリスマ性、表現力によって多くの人々を魅了してきました。そのせいか、平手友梨奈以外のメンバーがフィーチャーされることがあまりありませんでした。

 そのことが、世間に「欅坂は平手のバックダンサー」という印象を与えてしまうことも多々ありました。

 平手友梨奈の脱退、また数多くの人気メンバーも卒業、さらには改名がこの2020年に一気に起きた現櫻坂46は、最盛期の欅坂、つまりは平手友梨奈に勝つことができるのか。

 これを一個人として考察していこうと思います。先に言っておくと、ポジティブな考察になっております笑 皆さんのちょっとした娯楽になればうれしいです。

 

目次

 

そもそもなぜ改名したのか

 2020年10月13日、欅坂46は解散、同14日に櫻坂46として活動を再開しました。あれほどの知名度がありながらの改名は前代未聞。さらに、おそらく秋元康プロデューサーのアイドルグループが改名するのは初めてです。

 そもそもなぜ改名したのでしょうか。7月のオンラインライブでのキャプテン菅井友香は、人気メンバーの脱退、コロナ蔓延による再出発の延期、噂によるネガキャンを挙げていました。

 冷静に考えて一番の要因はまさに平手友梨奈の脱退だと考えられます。やはり、欅坂46と聞いて真っ先に思い浮かぶのは平手友梨奈。これは紛れもない事実です。その平手がグループを去ってしまった。そのとき世間は確実に「平手のいない欅坂」という印象を抱かずにはいられません。まさにいちごのないショートケーキ状態です。

 白石麻衣のいない乃木坂46前田敦子のいないAKB48、また手越祐也のいないNEWS。アイドル界において多々見られる現象です。

 しかし、これらの事例とは比べられないほどダメージが大きかったのが欅坂46でした。やはり世間の多くが「平手以外の顔が分からない」ほどの人気格差が存在した欅では、立て直すのは非常に困難だったと思われます。メンバーも悔しい限りだったとおもいます。

 僕が家族と歌番組を見ていたときのことです。平手のいない欅坂がパフォーマンスしていたのを見て母が一言、「華が無くてもTVに出られる時代になったなー」でした。

 正直「黙って見とけ」と言いたくなりました。しかし、正直世間の印象はそんなもんだと思います。どうしても平手がいたときと比べてしまいますよね。

 そういった負の影響を打破しようと決断したのが改名だったのではないでしょうか。

 

平手友梨奈の圧倒性

 秋元康に「もう二度と出会えない天才」と言わしめた平手友梨奈。彼女はなぜあそこまで人々の目を惹きつけたのか。一言で言うなら、ノンバーバルな表現、つまり言葉を介さない表現における才能に秀ていたからだと考えています。

 俳優や声優などは、言葉を介した表現です。それはそれで難しいのですが、言葉を介さない表現もかなり難しい。漫才で笑わせるのと、変顔で笑わせるのと同じようなかんじです。

 平手友梨奈のパフォーマンスを見て分かると思いますが、ダンスはもちろんのこと、目、口角、指先からつま先にかけてのすべて、どこを切り取っても感情が伝わってくる。彼女のパフォーマンスはそれほど圧倒的なものでした。

 これはもちろん生まれつきの才能でもあると思いますが、彼女自身が持つ、「届けたい」という思いが彼女のパフォーマンスを昇華させていたのではないでしょうか。

 これがアイドルの枠を超えた平手友梨奈の圧倒的な魅力だと考えています。

 

でも櫻坂46は平手に勝てます

 こんな天才、何十人が束になっても勝てません。普通はね。でも櫻坂46は違うと断言できます。その要因は主に3つ。

 まず1つは、現在までに残っている一期生の年季です。平手友梨奈とともに4年間活動してきた一期生ですが、もちろんただ平手の後ろで踊っていたわけではありません。注目を浴び続け、ひたすら先頭を走っていた平手友梨奈に負けじと必死に食らいついてきたのです。乃木坂に憧れ、入ってきたとはいえ、どんなに揶揄されようと彼女たちは「自分たちだって欅坂の一人だと胸を張れるようなパフォーマンスがしたい」その一心だったと思います。

 その努力が報われたのが7月、10月のオンラインライブでした。平手不在のため、一期生が主にセンターを務めていました。見る前は正直平手と比べてしまうのが怖かったです。しかし、ふたを開けるとどれも平手に見劣りせず、それぞれの良さが出ていてとても驚きました。特に、菅井友香の不協和音。これまで欅坂の避雷針としてキャプテンを務めた5年の年月を集約させたかのようなパフォーマンスは思わず涙してしまいました。あれは確実に平手の不協和音を超えていたと感じます。

 僕はこれらのライブを見て、一期生は平手の影に隠れてしまっていただけで、本当は粒ぞろいだったんだということを確信しました。これが一期生の強みです。

 2つ目は二期生の存在です。二期生は一期生ほどの年季はありません。しかし、入ってきた動機が異なります。一期生はキラキラのアイドル、白石麻衣に憧れてアイドルを目指しました。しかし、二期生はかっこいいアイドル、平手友梨奈に憧れてアイドルを目指したのです。

結果、二期生は年季が浅いとはいえ、志は高い。しかも、外から欅坂、特に平手を見ていたこともあってどういったものがいい作品を作るのか、一期生とは違う視点をもっているはずです。これが刺激となって櫻坂46のパフォーマンスはよりよいものになっていくことが予想されます。

 そして3つ目。それは、総合力での評価が可能になったことです。平手が絶対的エースだった時代、平手の存在感が強すぎるあまり、他のメンバーがどんなにいいパフォーマンスをしてもかすんでしまっていました。それどころか、メンバーたちは平手を引き立てるための表現をするために個性を殺すようなパフォーマンスに専念していたのだから驚きです。

 つまり、平手の力を1500だとしたら、欅坂21人でもせいぜい1700ほどにしかならなかったのです。

 しかし、平手脱退後、強烈な光がなくなった真夜中のように、星々が輝き始めたのです。元々粒ぞろいだったメンバーたちに注目を集められるようになりました。

 ここで今の櫻坂46の力をNobody`s faultを例に考えてみました。

 センターの森田は二期生でありながら、表情に目を見張るものがあります。将来平手のように櫻坂46を引っ張っていく存在になっていくと予想されますが、今はまだ発展途上。ここは低く見積もって、400ほどにしておきましょう。

 センター森田の両脇は、一期生で経験豊富な小林、渡邊。二人はラストライブで多くの楽曲のセンターを務めていたことからも分かるように、怒濤の5年間をっけぬけてきた厚みを感じます。それぞれ300。

 そして、「なぜ恋をして来なかったんだろう」、「Buddies」でそれぞれセンターを務めた藤吉、山﨑。この二人も森田に劣らない表現力を持っています。2列目ということでそれぞれ200。

 そのほかにも数多くの実力派メンバーで選抜が構成されています。残りの9人は、それぞれ100としてみましょう。

 さて、櫻坂46の総合力やいかに。400+300*2+200*2+100*9=2300 よって、櫻坂46は、平手友梨奈時代の欅坂よりもグループとしての表現力が高い。Q.E.D.

 適当な概算ではありますが、櫻坂46としてのパフォーマンスを見たところ間違いではないかと思います。

 

まとめ

 ここまで、櫻坂46が欅坂46平手友梨奈表現という視点から超えることができるのか、考えてきました。確かに、平手友梨奈は化け物です。あの夢の中にいたような4年を見てきたファンや世間の人々の中に存在する欅坂46平手友梨奈を櫻色に塗り替えることはかなり険しい道のりだと思います。

 しかし、彼女たちの表現力は薄っぺらい物では決してありません。焦らず、徐々に世論をひっくり返してくれることを僕は信じています。そして、その道のりを最初から見守っていけることをうれしく思います。

 最後までご覧いただきありがとうございます。普段はメンズファッションのことについて書いています。興味のある方はぜひ読んでみてください。

 以上、お読みいただきありがとうございました。虎杖玲でした~